HONDA withdraws from the endurance race for 8hours.
またまた、モータースポーツの暗い話題...
ホンダが世界的な新車販売の低迷を受け、今年から世界最高峰の二輪車レース「モトGP」を除くすべての二輪レースから撤退するか縮小する方向で調整に入ったことが22日、わかった。対象には、国内最大規模を誇る「鈴鹿8時間耐久レース(鈴鹿8耐)」も含まれる。ホンダはすでに、開発・運営費の負担軽減を理由に自動車レースの最高峰「F1世界選手権」からの撤退を発表しているが、新たに二輪レースの大幅縮小を決めたことで、国内外の二輪車メーカーにも大きな影響を与えそうだ。週明けにも詳細を発表する予定だ。
≪コスト30億円削減≫
ホンダはモータースポーツ全体について活動を縮小する方針で、2009年のレース関連予算は前年比で半減させる意向。今回、大部分の二輪レースで「ワークス」と呼ばれるメーカー参戦チームを撤退させる。ただ、量産車ベースのレース用車両供給や支援などは継続する方向だ。これによって、ホンダが活動を続けるモータースポーツはモトGPと、米国などで開催される「IRL(インディカーシリーズ)」などの四輪レースとなる見通しだ。
ホンダはモトGP以外の二輪レースとして、鈴鹿8耐のほか、足を着かずに難コースを走り抜く「トライアルレース」、オフロードのコースを走る「モトクロス」など年間10以上のレースに参戦。モトGPを除く全二輪レースからの撤退を決めれば、コスト削減効果は約30億円程度に上りそうだ。
今後、二輪レースの参戦はモトGPに絞る。ホンダは1959年にモトGPに参戦して以来、通算623勝をあげるなど歴史、実績ともF1を上回っており、ホンダにとってまさに「最後の聖域」。モトGPまで撤退すれば「商品開発や販売にも直接的な影響が出る」(関係者)ため、継続参戦をすでに公表していた。
ただ、モトGPをめぐっても川崎重工業が今シーズンからの参戦休止を発表したばかりで、ホンダ、ヤマハ発動機、スズキ、川重という国内の二輪大手4社すべてが参戦する体制は崩れている。
≪他社にも波及か≫
世界同時不況の中で厳しい状況に追い込まれているのは、国内メーカーだけではない。オーストリアのバイクメーカー「KTM」は、ひと足早くモトGPの250ccクラスからの撤退を決めている。今後、先行き不透明な経済状況下ではスポンサー活動を中止する企業も予想されるだけに、他のメーカーも大幅な予算削減や撤退・休止を迫られている。
四輪車同様、二輪車の世界販売も悪化の一途をたどっている。ホンダの07年度の二輪車国内生産台数は、42万6000台だったが、08年度は11月までで21万8000台と激減している。それに伴い、二輪車を生産する熊本製作所(熊本県大津町)の期間従業員約680人を、4月末までにゼロにすることも決めている。
モトGPの参戦継続を表明したヤマハ発やスズキも減産を強いられている状況にあるため、ホンダと同様、他社も二輪レースの縮小に動く可能性が高まるのは間違いなさそうだ。
自動車不況が深刻さを増した昨年12月以来、他のモータースポーツでも、世界ラリー選手権(WRC)からは富士重工業が撤退、スズキも参戦休止を決めた。また、ダイハツ工業も全日本ラリー選手権や全日本ダートトライアル選手権からの撤退を明らかにするなど、自動車メーカーによるモータースポーツ分野の縮小が加速している。
<フジサンケイビジネスアイより>
追記ホンダが二輪車レースから撤退するという23日の一部報道を受け、同社は「事実無根である」と反論した。
鈴鹿8時間耐久レースについて「ワークス参戦はしないが、プライべートチームにマシンを供給する」こと、トライアルレースについてもトライアル選手権である「ワールドトライアルにワークス参戦する」ことが、撤退報道を否定する理由。
一部報道機関は、ホンダが販売低迷からモータースポーツ活動を縮小したことを受け、二輪車レースでもロードレース世界選手権MotoGPを除き、すべてのレースから撤退・縮小することを伝えていた。
「我々は二輪車レースから撤退するとは考えていない」(同社広報部)。
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